金ETF現物の下落

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金ETFと現物の下落について、見てみましょう。金ETFは、海外の機関投資家が積極的に保有しており、売買が価格に大きく影響します。日本で金ETFを購入するとしても、金価格の指数に連動しますので、海外の機関投資家の動向が極めて重要になります。

(1)貴金属のETF投資が人気

金ETF現物の下落について、2013年5月1日の日本経済新聞17面が報じているので見てみましょう。
金の国際相場が急落したのをうけ、国内の証券取引所に上場する貴金属価格連動の上場投資信託(ETF)の売買が活況になり始めている。現物を売買する場合に比べて現物の保管などの手間を省けるうえ、少額から取引できる利点がある。ただ、足元の貴金属相場は4月中旬に急落して以降値動きが激しい状態が続いており、ETFも価格の変動に注意する必要がある。
ETFとは、特定の指数に連動しますが、金ETFは金の先物価格に連動する特徴があります。韓国株ETNとETFの違いで説明しましたが、ETNは現物を保有していない場合がありますので、発行元の倒産リスクには留意する必要があります。

(2)三菱UFJ信託銀行の純金ETFの特徴

三菱UFJ信託銀行が提供する純金ETF「金の果実」は、東京商品取引所の金先物価格が指標。最低取引単位は1口1グラム分。24日現在、東商取の金先物価格は1グラム4500円台で、現物の売買に比べ比較的少額の投資が可能だ。受益権口数に相当する金現物は国内で保管され、一定以上の口数を持つ投資家は希望すれば現物と交換できる。
三菱UFJ信託銀行の純金ETFは、東京商品取引所の金先物価格を指標としていますが、金現物を国内保管していますので、発行元が倒産したとしても現物があります。
  1. 金ETFで現物を保管していない場合 投資したお金が返還されないリスクがある
  2. 金ETFで現物を保管している場合 発行元が倒産しても、金の売却で損失は最小限
金ETFは金の指標価格に連動しますので、発行元が倒産したとしても、現物の金を保有していれば損失は最小限に留まりますね。

(3)金相場下落でETFが好調

売買代金は昨年後半から増加傾向にある。3月は103億円と前月比14%増えた。4月は金相場が急落した15日以降に大幅に拡大、150億円を超える勢いだ。他の金ETFも急落を機に取引が活況だ。みずほ投信投資顧問が提供する国内金先物価格連動型上場投信も15日以降に売買高が従来の4倍以上に増えた。
金相場が下落すると、金ETFの売買代金はが好調になる傾向があるようですね。日本は世界有数の資産を保有する国ですが、ETFランキング世界市場推移を見ると、ETF保有割合が資産に占める割合は低いため、ETFの潜在的な需要があると言えます。

(4)海外の金ETF SPDRゴールド・シェアが下落

もっとも、欧米市場では金ETFからの資金流出が続いている。代表的な「SPDRゴールド・シェア」の純資産残高(重量ベース)は23日までに1200トンを下回り、3月末から100トン以上減少した。同ETFは長期運用を目指す機関投資家が多いとされ、運用益がより得られる株式や債券に投資資金を移し替えているためだ。
日本は金相場下落局面でETFが好調なようですが、海外のETF購入と目的が異なるようですね。
  1. 日本のETFを購入する投資家 個人投資家が主体
  2. 海外のETFを購入する投資家 機関投資家が主体 長期運用目的
海外の機関投資家は、年金基金や国家ファンドなど資金力がありますので、金融市場での影響力は非常に大きいと言えるので、投資方針には注意が必要ですね。

(5)金ETFと為替相場の関係

国内の金ETFは個人投資家が主体。「為替相場がさらに円安・ドル高に進むと予想する個人投資家は金価格の騰勢を見込む」(商品取引会社)傾向にあるようだ。ただ、指標のニューヨーク先物市場では金の急落後に激しい値動きが続く。国内ETFで運用益を得るなら海外相場の動きにも注意する必要がある。
金ETF市場の特徴について、日経新聞によると為替相場が、円安ドル高に進むと予想している個人投資家は金ETFが値上がりすると見込んでいるようですね。金ETFを海外の機関投資家が保有を減らしているのであれば、為替レートの円安ドル高は、あまり関係がないのかもいしれないですね。

金ETF崩壊と下落理由は、海外機関投資家の売却により、金ETFが金の売却を行ったことが理由のようですね。
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