金ETF崩壊と下落理由

スポンサードリンク
金ETF崩壊と下落理由を見ると、ETFの大口売却が原因のようですね。金ETFは、海外機関投資家が多額を保有していましたが、金融市場の環境変化により投資対象の変更を行ったようです。

(1)金価格下落とETFの売却

金ETF崩壊と下落について、2013年5月7日の日経新聞5面で報じているので見てみましょう。
金相場が下がっている。今年に入って1600ドル台で一進一退を繰り返していた金相場だが、4月中旬に2日間で200ドル超という記録的な下落に見舞われた。今回の下げの主役は上場投資信託(ETF)の大口売却によるもので、従来型の先物主導の下げとは異なる。
金価格の下落は、投資ファンドなどによる投機目的の可能性を考えた方がいると思いますが、金ETFの大口売却が理由のようですね。

金ETF現物の下落は、欧米の機関投資家からの資金流出による影響が大きいことが分かります。機関投資家が、金ETFから株式や債券で運用益が得られると判断して、金ETFを売却したことで保有する現物の金を売却したようですね。

(2)金の価格上昇とETF

10年間で価格が7倍という相場をけん引したETF投資で、本来は先物投資家に比べて長期保有を目指すとされてきた。そのETF投資家が金を手放したのはなぜだろうか。
金の価格上昇が長期にわたって、続いていたようですが、金ETF投資の増加がそれを支えていたようですね。
ETFの市場規模は、資産残高が拡大を続けており、金価格上昇の理由の一つは金ETFによる購入が理由であったことが分かると思います。

(3)金融市場で安定感が回復

まずは不安感の後退だ。投資家が利息を生まない金を買う根源的な動機には金融市場や通貨への不安感がある。 
米株式はリーマン・ショック後の最安値から既に2倍超に回復し、米国経済も住宅市場の反転やシェール革命を背景に明るい兆しが見え始めている。金を売ってドルや株式に回帰する投資家が増えている。
金ETFは金に対して投資を行う金融商品ですので、インフレによる通貨価値が下落すると考える投資家が増加すれば、投資家が増加することになります。

金は高い信頼性がある一方で、保有しているだけでは利息を生まないので、通貨や経済の安定が確認できると、金ETFから違う投資商品に乗り換える動きがでています。

(4)金融政策とインフレ懸念の交代

第二はインフレ懸念の後退だ。超緩和的な金融政策の果てには制御不能なインフレが来るのではとの懸念で金が買われたが、実際には先進諸国においてはインフレよりもデフレ懸念が台頭している。
金ETFバブルが崩壊した可能性として、先進国の金融政策が投資家にインフレ不安を生じさせていたようですが、ハイパーインフレは発生しなかったからのようですね。
  1. インフレ 通貨価値の下落 金の価格上昇
  2. デフレ 通貨価値の上昇 金の価格下落
デフレが発生すると通貨価値が上昇しますので、実物資産の金を指標としている、金ETFは価格が相対的に下落します。

(5)金は資源投資として購入されていた

第三に資源投資ブームの退潮。金は金融商品的な色彩が強く他の資源性商品と一線を画して語られることが多い。しかし今のように金融的な魅力が剥落する局面ではモノとしての顔が前面に出る。金も非鉄金属資源の一つとして資源投資ブームの中で買われてきたこともあり、ブームが退潮する局面では他の商品に連動して動く傾向が強くなる。
ETFとは、日経平均株価などの指数に連動します。金ETFは、金価格の指数に連動しますので、貴金属に対する投資ブームが発生すると、値上がり要因になりますね。

金ETF崩壊と下落理由について見ていきましたが、ETFは少額からの投資が可能で換金性が高いことが特徴です。ETFの特徴を理解して、金ETFや株式を対象としたETFなどに分散投資することで、リスク回避と様々な投資商品の変動による恩恵を得ることができます
スポンサードリンク

関連記事・:


0 件のコメント:

コメントを投稿

Google を含む第三者配信事業者は、Cookie を使用して、ユーザーのウェブサイトでの閲覧履歴に基づく広告を配信します。 Google 広告 Cookie を使用することにより、Google や Google のパートナーは当サイトや他のサイトへのアクセス情報に基づく広告をユーザーに表示できます。 ユーザーは広告のオプトアウト ページ
で Google 広告 Cookie を使用しないよう設定できます(また、Network Advertising Initiative のオプトアウト ページでも第三者配信事業者の Cookie の使用を無効にできます)。
ETF最近の記事