日銀ETF買い入れ金融緩和

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日銀が金融緩和を発表していますが、ETFとREITの買い入れが行われています。日銀のETF買い入れが金融市場に与える影響と、ETFとREITの違いについて簡単に見てみましょう。

(1)日銀の金融緩和 長期国債とREITとETFの買い入れ

日銀の金融緩和は、長期国債の大量買入れによる長期金利の変動が話題になっています。日銀が行った金融緩和についてまとめると、下記のような金融商品の購入金額増額を発表しています。
  1. 長期国債
  2. REIT
  3. ETF
ETFも日銀が購入する金融商品に含まれており、ETFの買い入れ残高を2014年末までに3兆5000億円に増やすことを発表しています。

(2)日銀がETFに投資する効果

日銀がETF購入により、日経平均株価を下支えしています。日銀は、ETF REITの違いがある金融商品の買い入れを行いますが、金融商品としての特徴を比較すると目的がはっきりとします。
  1. ETF 日経平均株価の下支え
  2. REIT 不動産価格の下支え 不動産株や不動産流動化銘柄が上昇する効果もあり
日銀が購入するETFは、日経平均株価の指数に連動するETFですので、株価の下支えを行う効果があります。REITのスポンサーは大手不動産会社や総合商社などですが、不動産をREITとして証券取引所に上場するために不動産流動化の企業も、株価の値上がり期待がでています。

(3)ETF市場拡大の効果

日本のETF市場は、世界市場の中で見ると成長が限定的な金額ですが、言い換えると金融商品として伸びる可能性があると言える思います。

銀行は、銀行預金の運用を長期国債中心に行ってきましたが、日銀の金融緩和による長期国債の買い入れ増加により、長期金利上昇による価格下落リスクが顕在化しています。

地方銀行の中には、日銀の金融緩和によりETFに投資を行う銀行も出ており、機関投資家の運用先としてETFが注目を集めていることが分かりますね。

(4)ETFの購入金額と買い入れ枠の残高

REIT購入日を日銀発表していますが、ETFとREITの購入金額と、購入残高について見てみましょう。
  1. 2013年5月15日 REIT 2億円 合計 2億円
  2. 2013年5月14日 REIT 2億円 合計 2億円
  3. 2013年5月13日 REIT 2億円 合計 2億円
  4. 2013年5月10日 REIT 6億円 合計 6億円
  5. 2013年5月9日 REIT 6億円 合計 6億円
  6. 2013年5月2日 REIT 6億円 合計 6億円
  7. 2013年4月26日 ETF 216億円 合計 216億円
  8. 2013年4月25日 REIT 17億円 合計 17億円
  9. 2013年4月24日 REIT 17億円 合計 17億円
  10. 2013年4月23日 REIT 17億円 合計 17億円
  11. 2013年4月16日 ETF 216億円 REIT 17億円 合計 233億円
  12. 2013年4月15日 ETF 216億円 合計 216億円
  13. 2013年4月11日 REIT 17億円 合計 17億円
  14. 2013年4月9日 REIT 11億円 合計 11億円
  15. 2013年4月4日 ETF 331億円 REIT 11億円 合計 342億円
  16. 2013年4月3日 REIT 11億円 合計 11億円
  17. 2013年4月1日 ETF 287億円 REIT 14億円 合計 301億円
日銀のETFとREIT購入金額について、2013年4月1日から2013年5月15日までを見ると、ETFのほうがREITよりも隔日で購入していることが分かります。
  • 2013年5月14日時点 日銀はETFを計74回で1兆6989億円買い入れ
  • 2013年末までのETF買い取り見通し 2兆5000億円
  • 2014年末までのETF買い取り見通し 3兆5000億円
日銀のETF買い入れ枠を見ると上記のようになっており、ETF買い入れの余力がかなりあることが分かります。

(5)日銀がETF購入

日銀ETF買い入れと金融緩和を継続していることを、2013年6月3日の日経QUICKが報じているので見てみましょう。
日銀は3日、株価指数連動型上場投資信託(ETF)を188億円購入したと発表した。ETFの買い入れは5月30日以来で、前回と同じ。一方、不動産投資信託(REIT)は2億円購入した。REITは5営業日連続で買い入れた。
日銀がETF買い入れを行ったときは、日銀が買い入れ金額を発表していることが分かりますね。日銀の金融緩和により、日銀のETF購入や銀行など機関投資家のETF購入により、日本市場拡大に注目ではないでしょうか。
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